熱中症対策の仕組みを構築したい
更新日: 2021-07-02 10:13
当社のIoTソリューション「CONPROSYS」を利用し、熱中症対策への環境モニタリングシステムの構築方法を紹介します。
環境モニタリングに使用する機器
システム構築する製品構成は以下の通りです。
商品名 | 製品型式 |
CONPROSYS M2Mコントローラ | CPS-MC341-ADSC1-931 |
環境センサ USB型(OMRON製) | 形2JCIE-BU |
ACアダプタ(12V,1A) | POA201-10-2 |
SDカード 4GB | SD-4GB-A |
別途、パソコン、LANケーブルをご用意ください。
※USB延長ケーブルは必要に応じご用意ください。
CONPROSYSと環境センサの接続
紹介する環境モニタリングシステムでは、OMRON社製の環境センサを利用します。環境センサとCONPROSYSはUSB通信により計測データを取得する方法を選択しました。
計測のための準備として、拡張SDKの機能を利用して 環境センサとの通信処理を行うためのプログラム をSDカードにいれたものをCONPROSYSに挿入します。
環境センサの側面には、照度を計測するためのセンサも内蔵しています。例えば机上面の照度を得るような場合は、センサが上向きに設置されている必要があるため、USB延長ケーブルを使用してCONPROSYSのUSBポートと接続を行うことで、環境センサの位置や設置の向きを自由にできるようにしています。
<設置した様子>
ソフトウェアのセットアップ(スクリプト100選)
環境モニタリングの動作環境を実現するスクリプトを、CONPROSYS VTC スクリプト 100選 として公開をしています。
CONPROSYSを利用して実現するIoT化に必要なノウハウを公開しています。簡単な使用説明とダウンロードしてすぐに利用できるプログラムにより、色々な活用例を参照・実行することが可能です。
「スクリプト 100選」の中から、OMRON製センサを利用した環境モニタリング機能 を選択してダウンロードを行い、サンプルタスクの説明書に従ってCONPROSYSにプログラムをセットアップしてください。モニタリング画面を表示すると下記のような画面で環境データの計測値を表示できます。
HMI画面(見える化)のカスタマイズ
サンプル画面では計測したデータをできるだけ表示するデザインにしているので、優先して管理を行いたいデータがどこなのか判りづらいこともあります。サンプル画面をカスタマイズすることにより、今回説明をした職場環境を快適に維持するためのデータに注目しやすい画面を作ることもできます。
下記の画面例では、「熱中症危険度」「不快指数」「CO2濃度」の値を、閾値により色が変化するバー表示と計測データのグラフ表示を行うようなに変更しています。CONPROSYSでは、このような画面変更もお絵描きソフト感覚で作ることが可能です。